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<ベガルタ>ピッチサイド/後悔

 指揮官は迷う。接戦の終盤ではなおさらだ。J1仙台は10月24日の天皇杯準々決勝の磐田戦(ヤマハスタジアム)でPK戦までもつれる激戦を制し、9年ぶりのベスト4進出を決めた。歓喜に沸く仙台イレブンの一方、敗れた磐田の名波監督の発言が印象に残った。
 磐田は後半41分、仙台のFWジャーメインに同点弾を浴びて逃げ切りに失敗した。「(DF大井)健太郎を入れて守備のスイッチを入れる決断をしたが、投入が遅れた間に失点した。采配ミスに悔いが残る」
 自らへの怒りにも聞こえた歯切れのいい口ぶりに、仙台が当時の手倉森監督(青森県五戸町出身)の下で戦った2013年の天皇杯準々決勝のFC東京戦(ユアスタ仙台)を思い出した。1点リードの後半ロスタイムに失点し、延長で敗退。これを最後に6年間率いたチームを退いた。
 試合後、手倉森監督は「ロスタイムに交代枠を使おうとしたが、ワンクッション置いてしまった。なぜ、遅れてしまったのか」と無念の表情を浮かべた。
 5年前と逆の状況となった仙台。前回は迷って敗者に、今回は相手の迷いを突いた。勝利に導いた渡辺監督は力強く宣言した。「歴史を塗り替える」。手倉森元監督が果たした過去最高の4強超えに迷いはない。(剣持雄治)


2018年11月01日木曜日


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