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<東光の酒蔵>大型木桶、歴史醸す 米沢の資料館が補修展示

大型木桶が展示品に加わった酒造資料館

 米沢市の酒造資料館「東光の酒蔵」が31日、かつて酒の仕込みに欠かせなかった大型の木桶(おけ)17本を新たな展示品に加え、一般公開を始めた。
 木桶は今夏、市内の漬物蔵の解体に伴い無償提供された。かつて酒蔵で使用されていた木桶と同型の杉材の「6尺木桶」で底板の直径、高さともに約2メートル。10年ほど前まで漬物蔵で使われていたのを大阪の木桶職人の監修の下、2カ月かけて補修した。
 いずれも柿渋で磨き上げられ、光沢が美しい。最前列左側の木桶に「明治41年10月31日」と墨書され、ちょうど110年前に作られたことが分かる。他の木桶もほぼ同年代だという。
 ほうろうのタンクが普及する1950年代以前、酒の仕込みには木桶が使用されていた。20〜30年で酒が染み込むため、しょうゆや漬物用に転用された。
 近年、日本酒ファンの間では木桶で仕込んだ酒が再評価されている。東光銘柄の日本酒を製造する小嶋総本店(1597年創業)は将来的に木桶の酒造り再開を検討中。
 「東光の酒蔵」の小嶋弥左衛門館長は「歴史資料として木桶を展示しつつ、木桶で醸した酒の味を楽しめるようになればいい」と話した。


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2018年11月01日木曜日


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