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<ベガルタ>村林いづみのアディショナルたいむ/若手支える梁勇基 成長信じ手厳しく見守る

村林いづみ

 「お前、下手くそやなぁ…」。J1仙台のベテランMF梁勇基選手の言葉に、21歳のMF椎橋慧也選手の心は燃えています。
 「僕にとって梁さんとのプレーは学ぶべきものしかない。ピッチの中でも外でも、食らい付いていきますよ」。日々の練習から目の色を変え、意欲をむき出しにしています。
 その闘志こそ、15歳上の先輩が求めていたもの。「椎橋は少し褒めるとすぐ調子に乗るタイプ。打たれ強いから、ガンガン厳しく言ってやりますよ」
 リーグ戦第29節の浦和戦でそろって先発出場した2人ですが、それまではベンチで戦況を見守り、途中出場に備える日々が続きました。最近、試合終盤に「クローザー」として出番を得ることが重なった椎橋選手は、試合の状況を判断し渡辺晋監督の指示を的確に遂行して評価を高めました。
 支えてくれたのが梁勇基選手でした。
 「試合中にベンチで隣に座って『お前ならどうする?』と話し掛けてもらいました。意見を交わし、実際に自分がピッチに立つことをイメージしながら試合を見て、スムーズにゲームに入れました」と椎橋選手。
 それでも梁勇基選手は「いや、あいつはまだまだ。全然ダメですよ」と手厳しいエール。もっと成長できることを知っているからこそ、簡単には褒めません。
 長年チームを支え、今や最年長。出場機会は減りましたが、練習に全力で取り組み、終了後も芝の上に座って若手の声に耳を傾けています。「若い選手と一緒にプレーすることで刺激は受けますよ。そういう関係性を築ければ、自分ももっとうまくなれると思う」
 後輩に胸を貸しながら、自らも進化を止めない。リーグ終盤戦、そして天皇杯決勝に続く道へ、背番号10がチームを力強く引っ張っていきます。(フリーアナウンサー)


2018年11月02日金曜日


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