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VR仙台城下スマホで鮮やか 天守台から望む武家屋敷、広瀬川、町家…市が試用版公開

藩制時代の街並みが鮮やかによみがえった試用版VR。スマホで気軽に楽しむことができる
伊達武将隊から説明を受け、試用版VRを見る観光客

 仙台市は2日、仙台城(青葉区)から望む藩制時代の街並みを再現した仮想現実(VR)の試用版の公開を始めた。CGで鮮やかによみがえった武家屋敷や町家などの歴史的風景を、スマートフォンやタブレットで気軽に見られる。往時の建造物が少ないと言われる仙台城跡で歴史的風情を楽しめるサービスは、観光客らの人気を呼びそうだ。
 天守台からスマホなどを市街地方面にかざすと、手前に重臣の武家屋敷、広瀬川を挟んで、下級武士の屋敷、町家が広がって見える。
 視野は100度に設定されており、画面を左右に動かせば、その方角の景色が映し出される。画像を拡大することもできる。絵図「明治元年現状仙台城市之図」(1868年)などを基に作成した。
 QRコードを仙台城本丸跡地に立つ伊達政宗騎馬像前の看板に記載した。スマホなどで読み取ると、仙台観光サイト「伊達な歴史の新体験」につながり、VRを無料で閲覧できる。
 来年2、3月予定の本公開までに、本丸にあった大広間などを作成して360度見渡せるようにする。
 市の観光PR集団「伊達武将隊」が2日、騎馬像前で観光客らにタブレットを見せながら、試用版の公開をPR。接続の仕方を説明した。来訪者は高層ビルが立ち並ぶ現在の景観と江戸時代の街並みを興味深そうに見比べていた。
 校外学習で訪れた若林区の六郷中1年熊谷蓮さん(13)は「タブレットで昔の街並みが見られて面白かった。今はビルがいっぱいあるけれど、昔は木立が多かった」と語った。
 市観光課の担当者は「藩制時代の仙台の魅力をVRを通して発信したい。幅広い年齢層に楽しんでほしい」と期待する。
 市が本年度始めた魅力創出事業の一環。来年2、3月には「藩制時代の街並み」の完全版に加え、「仙台城大手門」「大橋周辺」「芭蕉の辻」「陸奥国分寺・薬師堂」「JR仙台駅から見た仙台城」の5カ所のVR公開を始める。


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2018年11月03日土曜日


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