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<高校生の主張>国の枠超え人を理解して 仙台二華高・盧さんが特賞

県教委の高橋仁教育長(右)に受賞を報告する盧さん=10月26日、県庁

 東京で10月22日にあった第65回国際理解・国際協力のための高校生の主張コンクール中央大会(外務省など主催)で、仙台二華高2年の盧優慈(ろうすじ)さん(17)が特賞の一つ法務大臣賞に選ばれた。韓国で生まれ日本で育った経験を基に、人権について自らの考えを披露。「言いたいことを言い、考えを理解してもらえた」と充実の表情で振り返る。
 全国の約330人が応募し、地方予選を通過した24人が中央大会に出場した。9月の県予選を勝ち抜いた盧さんは「人権の擁護、促進」をテーマに選び、6分間のスピーチに挑戦した。
 両親が韓国出身で、日本国籍を取得した盧さんは「韓国人を嫌う日本人、日本人を嫌う韓国人のどちらにも会ったことがある。どちらの気持ちも理解できる」とした上で「国という枠組みでなく、個人を理解する努力が大切だ」と訴えた。
 人権とは「自分が自分らしくいられること」と強調。「違いを認めるという作業こそ、今の私たちが差別をなくすために、まずできることだ」と主張した。
 8月に原稿の準備を始め、完成後は声の強弱や感情を込めた表現の練習などを繰り返した。「同じ人間だから理解し合える」。実体験に基づいたメッセージを伝えることに心を砕いた。
 指導に当たった仙台二華高の石森広美教諭は「自分のバックグラウンドを表現し、ベストなパフォーマンスで、期待通りのスピーチだった」と評価する。
 受賞特典として、盧さんは来年3月、米国ニューヨークの国連本部への研修旅行に参加する。「世界を良くしようと働く国連職員らの考えを知りたい」と目を輝かせる。


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2018年11月03日土曜日


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