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82歳松本さん3000山登頂達成 健康維持へ64歳から開始「積み重ねで到達できた」

3000カ所目となった子ノ泊山の山頂で笑顔を見せる松本さんの自撮り写真

 福島県郡山市の元公務員松本光由さん(82)が3000カ所の山の登頂を成し遂げた。定年後の64歳で登り始めた。松本さんは「山は個々に違う。積み重ねでここまで到達できた」と喜びをかみしめる。
 敬老の日の9月17日に登った三重県の子(ね)ノ泊(とまり)山(907メートル)が節目となった。「1等三角点があって体力に見合う」と選んだ。「雨続きだったが、この日は快晴。いつもの自撮りで最高の笑顔が撮れた」と言う。
 最初に登ったのは2000年6月の蔵王連峰・熊野岳(1841メートル)。健康維持のため長女に勧められたのがきっかけだ。独学で知識を身に付け、北アルプス・剣岳(2999メートル)など日本百名山や花の百名山のほか、北海道の冬山や本格的な沢登りにも挑んできた。
 「安全に楽しむ」をモットーに綿密な計画を立てて臨む。「無理せず危険を避ける」を徹底し、一度も遭難や大きなけがはない。
 ほとんどが車移動。走行距離は60万キロに及び、マイカー3台を乗りつぶした。1日に2、3の山を登ることも。山のデータや写真、食べたもの、走行距離などを細かくまとめたファイルは約80冊になった。
 「平成のうちに目標を達成したい」と、今シーズンはペースを上げた。鳥取、岡山、兵庫、三重各県の201の山を登った。
 ほとんどが単独登頂。長い時は2カ月間、自宅に戻らない。それでも「いつも妻と一緒に登っている感覚があり、一度も不安になったことはない」と語る。
 妻の佳子さん(83)は連絡を取るため、70歳で携帯電話のメールを覚え、毎日のように励ましの言葉を送った。
 松本さんは「妻と二人三脚で成し遂げた。これからは少しペースダウンし、妻と一緒に登れるような山を楽しみたい」と話す。


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2018年11月03日土曜日


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