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<仙台市>大橋の欄干20cmかさ上げへ 国の設置基準に高さ足りず、来年度にも

現在の大橋。欄干の高さは90センチで設置基準を満たしていない=仙台市青葉区
市が検討中のデザインの一案で、欄干をかさ上げした場合のイメージ。手すり状の構造物を加え、110センチの高さを確保する

 仙台市は、青葉区の広瀬川に架かる「大橋」の欄干をかさ上げする方針を決めた。国の設置基準に高さが足りないためで、欄干に手すり状の構造物を追加し、歩行者らの安全を確保する。周辺の景観に配慮したデザインを検討中で、早ければ2019年度に工事を始める。
 市によると、大橋は1938年に完成した鉄筋コンクリートのアーチ橋で長さ116メートル、幅11メートル。車道は片側1車線で、両側に幅2.1メートルの歩道がある。
 欄干の高さは90センチ。国が86年に定めた橋の防護柵の設置基準(110センチ)に20センチ足りない。2014年には欄干から橋の下を眺めていた男性が誤って転落、軽傷を負う事故が起きている。
 歩道は自転車の走行が禁止されているが、車道の交通量が多いこともあり、大半の自転車が歩道を通っている。大人が自転車に乗ると、腰の位置が欄干より高くなる場合があるという。
 15年の地下鉄東西線開業で、大橋を通って大町西公園駅や国際センター駅と行き来する人が増えた。大橋のたもとにある追廻地区には今後、歴史・文化の情報発信などの拠点施設「青葉山公園センター(仮称)」が整備される。橋の通行量はさらに多くなるとみられ、市は安全対策を急ぐことにした。
 大橋は、藩制時代に仙台城大手門と城下町をつなぐ「仙台橋」が前身とされる。現在の橋は築80年を迎えた由緒ある建造物。欄干に灯籠を配置するなど和風の意匠が特徴で、観光スポットの一つになっている。
 慣れ親しんだ欄干の形状変更には、抵抗感を抱く市民もいるとみられる。市はかさ上げに使う手すりについて、欄干との一体感を重視。同じコンクリート製とし、色合いを統一する。デザインも和風の意匠と違和感のない形状にする方向で検討している。
 市道路保全課の担当者は「大橋周辺は今後、多くの来訪者が見込まれる。安全に通行してもらうため、欄干のかさ上げは避けられない。広瀬川との景観にもマッチした手すりのデザインを考えたい」と話す。


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2018年11月04日日曜日


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