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図書寄贈を継続、新潮社に感謝状 創業者生誕140年で祝典

新潮社創業者の佐藤義亮(仙北市学習資料館提供)
式典であいさつする佐藤社長

 秋田県仙北市は3日、旧角館町出身で新潮社創業者の佐藤義亮(ぎりょう)(1878〜1951年)の生誕140年を祝う記念式典を行い、長年にわたり市に図書寄贈を続ける同社に感謝状を贈った。
 義亮が生前に始めた寄贈は現在も続く。同市角館町であった式典で、門脇光浩市長は旧角館町の有志が1953年に建てた義亮の胸像に触れ「建立から65年を経ても思いは変わらずに受け継がれている」とあいさつした。
 旧角館町は2000年に新潮社記念文学館を町内に整備した。式典に出席した義亮のひ孫の佐藤隆信社長は「こちらこそ感謝しており、協力させていただいている」と述べた。
 関連行事として「西の魔女が死んだ」などの作品で知られる作家梨木香歩さんが講演した。

◎累計4万冊超 新書など寄贈、現在も年1000冊

 新潮社が仙北市に寄贈している図書は、雑誌を除く新書やハードカバーの新刊本など。累計は約4万1000冊に達する。
 17歳で上京した佐藤義亮は1904年に新潮社を創設。22年に旧角館町(現仙北市)に寄贈を始めた。戦中と戦後の一時期だけ途絶えたが、義亮の没後も新潮社が引き継ぎ、現在は毎年1000冊以上を贈っている。
 寄贈本は市内の新潮社記念文学館と市学習資料館に所蔵され、このうち2万8000冊ある資料館は一般貸し出しを行っている。
 「寄贈は地域の文化醸成と子どもの学習意欲向上につながっている」と資料館の冨岡美津子館長。「始まった当時は本の購入も大変だったはず。おかげで活字に気軽に触れられるようになった」と感謝した。


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2018年11月04日日曜日


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