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<この人このまち>山菜の宝庫戸沢をPR ワラビの根っこ掘りW杯を開く集落支援員

[すずき・えいさく]1980年、静岡県生まれ。川崎市立商高(現川崎市立幸高)卒。横浜や東京のイタリア料理店などに勤務し2015年8月から3年間、戸沢村地域おこし協力隊員を務めた。ワールドカップの連絡先は鈴木さん090(9955)0030。

 山形県戸沢村角川(つのかわ)地区で25日、「ユルッと、ワラビの根っこ掘りワールドカップin角川」と銘打った催しが初めて行われる。山々に囲まれ、山菜の宝庫である地域の特性を生かした一風変わった取り組みだ。自ら地域でカフェを開くなど意欲的に活動する村集落支援員の鈴木英策さん(38)に企画の意図を聞いた。(新庄支局・菅野俊太郎)

◎ワラビの根っこ掘りW杯を開く戸沢村集落支援員 鈴木英策さん(38)

 −なぜ、このような催しを思い立ったのですか。
 「出回っているわらび餅の多くに、わらび粉が使われていません。希少で高価だからです。主流は、サツマイモやタピオカから取れたでんぷん。2年前、『ここはワラビの里なので、わらび粉100%のわらび餅を食べられる』と考えました」

 −実際に作って食べてみたのですか。
 「はい。ワラビの根を掘らせてくれと、畑の所有者にお願いすると快諾を得られました。適度に根を掘り起こすと、翌年のワラビの質の向上にもつながるそうです。根を掘るのは大変な作業でした。でも、苦労して作ったわらび餅は『形のある水分』としか言いようがない独特なおいしさ」
 「昨年は降雪が早く断念しましたが、今回は『やるからには面白くしたい』と欲張った名前にしました。ワールドカップの申し込みは19日までで参加費は1人500円(保険料込み)。気軽に参加してほしいです」

 −当日の予定を教えてください。
 「約5アールの畑で1〜4人のグループごとに根を掘ってもらいます。時間は1時間。かつて角川中だった村南部地区地域振興センターに持ち帰って、根の洗浄や選別、計量をして優勝者を決めます」
 「その後、根を棒でたたき、不純物をろ過するところまでやります。わらび粉ができるまでは約10日間かかるので、後は家に持ち帰って作業してもらいます」

 −地域おこし協力隊員だった昨年末には、同センター内に角川里山カフェ「すっぺ家(や)」を開きました。
 「角川地区は過疎化、高齢化が進む地域ですが、自然に恵まれコメや山菜、そばがおいしい。受け入れてもらった地域に感謝して、調理師の資格を生かして人々が集う交流の場をつくりたいと考えました」
 「集落支援員の仕事が多く、営業は週末が中心です。最近はヨガの先生らの協力も得て、各種講座も開いています。自分がやりたいことに取り組むとともに『すっぺ家』を拠点に意欲ある人を巻き込み、地域を元気にしていきたいです」


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2018年11月05日月曜日


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