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<福島・楢葉>木戸川水系の水発売 原発事故の不安解消狙う

発売した「ふくしま木戸川の水」を飲む企業長の松本町長

 東京電力福島第1原発事故で一時全町避難した福島県楢葉町を流れる木戸川水系の水道水を詰めたペットボトル水が2日、発売された。水道水から放射性物質が検出されたことはないが住民の不安は根強く、安全性を発信しようと双葉地方水道企業団が企画した。
 名称は「ふくしま木戸川の水」で500ミリリットル入り。同町の小山浄水場の水道水を埼玉県秩父市の飲料水メーカーに運び、加熱殺菌してボトルに詰めた。メーカーも放射性物質検査を行った。
 企業団は事務所で販売するほか、構成する5町などにイベントや備蓄用に活用してもらう予定。県内外の官公庁や駅の売店など販売場所の開拓も進める。
 企業団によると、同浄水場の水道水は24時間連続で1時間ごとに放射性セシウム濃度を検査。国の管理目標の10分の1に当たる1キログラム当たり1ベクレルを検出限界値にするが、不検出が続く。
 ただ、上流の木戸ダム湖底には一定濃度の放射性物質を含む土砂が堆積している。影響を不安視する住民がおり、帰還をためらう一因とも指摘されている。
 発売の記者会見で、企業長の松本幸英楢葉町長は「検出されていない事実が伝わりにくい。安全な水だとさらに認識してもらうため販売に至った」と説明した。小売価格は110円。


2018年11月05日月曜日


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