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「飼い主に会わせたい」 京都の男性が宮城・南三陸で被災犬の写真展

サンの飼い主を捜すために企画された写真展
京都市内の店先でサンと触れ合う佐藤さん=2018年10月

 東日本大震災で保護された犬を7年前に引き取った京都市の貸自転車業、佐藤研二さん(67)が飼い主の情報を求め、宮城県南三陸町の南三陸病院で写真展を開いている。「犬の寿命が尽きる前に飼い主に会わせたい」という佐藤さんの願いをかなえようと、震災後の支援を契機に友好関係にある大津市と南三陸町の社会福祉協議会が協力した。
 犬は震災後の2011年6月に登米市の保健所で保護された後、県獣医師会が富谷市に当時開設した県被災動物保護センターに収容された。オスの雑種で、当時の年齢は推定7歳。佐藤さんが店の番犬を探していたところ、被災地で飼い主が見つからない犬の存在を知り、10月に保護センターから引き取った。
 名前は「サン」。保護センターの登録番号が「33」だったことと、息子や太陽を意味する英語から名付けた。「人懐っこい性格で、深い愛情を持って育てられていたのを感じた」と佐藤さん。店の客や近所の住民にかわいがられ、すぐさま人気者になった。
 だが、サンは年を重ねるごとに目や耳が衰え、足腰も弱くなった。佐藤さんの心の中で飼い主を見つけたいという思いが募った。関係機関への問い合わせやインターネットにサンの動画を載せてみたが、手掛かりは得られなかった。
 それでも佐藤さんは望みを捨てなかった。地元の京都新聞に8月に載った記事で、サンが保護された登米市に近い南三陸町と大津市の社協が交流していることを偶然知った。相談を受けた大津市社協が南三陸町社協に協力を依頼し、写真展の開催が実現した。
 会期は12日まで。サンが保護センターにいた頃や京都市内を散歩する様子の写真が展示されている。佐藤さんは「サンが京都で過ごした7年間を飼い主に伝えたい」と願っている。
 情報提供先は大津市社協077(525)9316。


2018年11月06日火曜日


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