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<津波防災の日>高台避難「次」に備え 仙台市など訓練

津波避難ビルに駆け上がり、周囲の様子を見渡す訓練参加者=5日午前9時ごろ、仙台市宮城野区港2丁目のセンコー

 東日本大震災をきっかけに制定された「津波防災の日」の5日、南海トラフ巨大地震などを想定した住民参加の避難訓練が全国各地で行われた。大阪府北部地震や北海道の地震など大規模災害が多発していることを受け、自治体や住民の防災意識を高め、災害時に取るべき行動に役立てる。
 仙台市は三陸沖を震源とするマグニチュード(M)9.0の地震が発生し、宮城県内に大津波警報が発令されたとの想定で避難訓練を実施した。小中学校の児童生徒、企業の社員ら計8875人が参加。総合物流のセンコー仙台港PDセンター(宮城野区港2丁目)では約40人が非常用階段を使い、地上8.5メートルの荷物搬出入スペースに避難した。
 関西電力高浜原発を抱える福井県高浜町では、震度5弱の地震で大津波が押し寄せたと想定。町内でJR西日本の普通列車が緊急停止した場面を設け、警察や消防が列車から地元保育所の子どもら約30人を救助し、海抜約15メートルの高台に避難誘導した。
 兵庫県は最大震度7の南海トラフ地震により高さ8.1メートルの津波が来る前提で、県南部15市町に大津波警報を発令した。津波浸水想定区域にある尼崎市の認定こども園「くいせようちえん」では、園児らが3階から避難用の滑り台を降り、近くの小学校まで移動。中西利栄園長は「自分たちだけで子どもをどう守るかも考えたい」と話した。
 政府は、川崎市で地域防災を巡るシンポジウムを開催。出席者からは、各地域の実情や課題に応じた避難計画づくりを住民主体で進めることが重要だとの指摘があった。


2018年11月06日火曜日


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