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田植踊伝承10年 実り豊か 仙台・湯元小、10日発表会 秋保の文化保護に一役

学芸会に向け、湯元の田植踊の練習に励む児童たち

 仙台市太白区秋保町の湯元小(児童91人)が、民俗芸能「湯元の田植踊」の伝承活動を続けている。始めて今年で10年。児童の教育と地域文化の保護に大きな役割を果たしてきた。指導する地元の湯元田植踊保存会は「子どもたちが熱心で頼もしい」と継承に期待を寄せる。
 10日の学芸会を前に、同小で10月31日に田植踊の練習があった。4〜6年の児童39人が保存会のメンバーの指導を受けながら、発表する六つの演目を最終確認した。
 6年長谷 空和(とわ)君(11)は「毎年参加していて、田植踊の流れが分かってきた。太鼓や笛、踊りが一つになって舞台をつくり上げることに魅力を感じる」と語る。
 田植踊は、2009年に国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録された「秋保の田植踊」の一種。江戸時代から伝わり、旧正月の行事として踊る団体を自宅に招き、田植え前に五穀豊穣(ほうじょう)を願ったという。
 発表する演目の一つ「はねっこ」は、弥十郎(やんじゅうろう)という男が滑稽な踊りで周囲を和ませ、田植え作業を応援する。その後を「鈴振り」という名の男が追い、さらに田植えを盛り上げる。
 弥十郎と鈴振りの役はそれぞれ男子児童数人が務める。田植えをする「早乙女」役の女子児童たちが豊作を祈って踊る演目「鈴田植」で、発表は最高潮を迎える。
 湯元小の伝承活動は09年度に始まった。1〜3年は年5回の生活科の授業で踊りの歴史を学び、田植踊を体験する。4〜6年は総合的な学習で年10回踊りを練習し、毎年学芸会で発表する。
 保存会副会長の佐藤光信さん(71)は「児童たちのおかげで伝統が引き継がれている。将来秋保町を出て暮らしても、地域に根付く伝統を誇りに持ってほしい」と話す。


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2018年11月06日火曜日


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