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車いすで尾瀬楽しんで 仙台の町内会 管理企業に寄贈 「震災支援恩返しにも」

車いすを寄贈した町内会への感謝状を受け取る小野さん(右)=10月21日、群馬県片品村

 仙台市若林区のかすみ町中部町内会は福島、新潟など4県にまたがる尾瀬国立公園内にある、大清水湿原(群馬県片品村)で活用する車いす1台を寄贈した。尾瀬で長年ボランティア活動に取り組む同市太白区西中田の無職小野悠(ひさし)さん(73)の呼び掛けに応じた。高齢者や障害者が尾瀬を楽しむ機会になればとの思いを込めた。

 車いすは東日本大震災後、地域の高齢者らが災害時の避難用に使う目的で町内会が所有する3台のうちの1台。尾瀬国立公園の土地の4割を所有、管理する東京電力に贈った。
 町内会長の吉田敏男さん(72)は「震災で受けた多くの支援の恩返しもしたい」と、空き缶のプルタブを集めて車いす購入に取り組む知人の小野さんに協力することにした。
 大清水湿原は尾瀬の群馬側からの入山口の一つ。自家用車で乗り入れができ、ミズバショウを観賞できる木道もある。
 東電は片品村の湿原回復プロジェクトと連携し、車いすも通行できる幅の広い木道約700メートルを整備中で、「来春には高齢者や障害者の方も車いすで尾瀬を気軽に楽しめる」(東電リニューアブルパワー・カンパニー水利・尾瀬グループ)と感謝する。
 東電はシカの食害が深刻な同湿原のミズバショウの植栽もクラウドファンディングを活用して進めている。贈呈式はボランティアによる植栽が行われた10月21日、現地であった。
 小野さんは尾瀬を年間50〜100回訪れ、入山者への啓発などボランティア活動暦は22年目を迎えた。「歩行が困難な人も尾瀬の良さを感じてもらいたい」と話している。


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2018年11月06日火曜日


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