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<インバウンド>東北でレンタカー利用急増2.7倍 事故防止へステッカーで注意促す

インバウンドが運転するレンタカーに貼るステッカー

 東北で訪日外国人旅行者(インバウンド)のレンタカー利用が増えている。2次交通に課題がある東北では広域観光の移動手段として期待が大きい一方、不慣れな環境での運転で事故が増える懸念もある。東北観光推進機構をはじめ、関係機関はインバウンドが運転していることを周囲に伝えるステッカーを配布するなどして、利用しやすい環境づくりを強化している。
 機構が主要レンタカー会社を対象に実施した調査によると、2017年の東北でのインバウンドへのレンタカー貸し出し回数は6935回で、前年の約2.7倍に増えた。月別では紅葉が見頃の10月が約3割を占めて最も多く、花見シーズンの4月が続く。
 出発地は青森市(貸し出し回数に占める割合46%)、仙台空港を含む仙台市(同26%)、盛岡市(同10%)に集中している。平均運転日数は4.7日で、各地に点在する観光地をドライブして回る旅行者が多い。
 インバウンドは、走行車線など母国との交通事情の違いに戸惑うケースがあり、沖縄や北海道などでは事故が増えている。こうした状況を受け、機構はステッカーの製作を決めた。
 ステッカーは15センチ四方のマグネットタイプ。赤いハートマークに「外国の方が運転しています」のメッセージを入れた。1500枚を作製し、9月に各県レンタカー協会に所属する461社に配布した。
 トヨタレンタリース宮城(仙台市)の仙台空港店は10枚ほどを用意。インバウンドの利用は急激に増えており、担当者は「ステッカーを見た周囲の運転手は注意が働く。事故の抑止効果はある」と期待する。
 機構やレンタカー会社で組織する「レンタカー東北周遊インバウンド観光促進協議会」は、モデルコースや交通ルールを紹介するドライブマップを英語、中国語(繁体字)、韓国語で作り、利用促進と事故防止の両面をPRする。
 機構の担当者は「インバウンドは貸し切りバスで移動する団体旅行から個人旅行に切り替わっている。(観光地までの)列車やバスの路線が少ない東北では、レンタカーが有効な手段になる」と話した。


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2018年11月06日火曜日


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