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<岩手競馬>「単年度収支の均衡」が絶対条件…レース休止、事業存廃に直結する非常事態

岩手競馬のレース=2018年4月、水沢競馬場

 岩手県競馬組合(管理者・達増拓也知事)は、1円の赤字も許されない「単年度収支の均衡」を事業継続の絶対条件にしている。レース休止による減収は、事業存廃に直結する非常事態だ。
 多額の累積赤字を抱えていた岩手競馬は2007年「収支均衡の達成が見込めなければ年度途中でも競馬事業を廃止する」との条件で、構成団体の県と盛岡、奥州両市から約330億円の融資を受けた。
 ようやく16年度に約2億2500万円の収益を上げ、初の元金返済にこぎ着けただけに、今回の禁止薬物問題は組合にとって大きな痛手だ。
 2頭目の陽性反応が出た直後、全頭検査のために約3100万円の粗利益を見込んでいた9月22日の全レースを中止。今回、中止が決まった10〜12日の計33レースでも約7900万円の粗利益を見込んでいた。
 組合は再発防止費用として既に総額1億円を投じており、財政調整基金の実質残高は1億4900万円に減少。単年度赤字が現実味を帯びつつある。
 県競馬組合議会の郷右近浩議員(県議)は「ここまでくると、岩手競馬をつぶしたいという意図があるようにも感じられる」といぶかった。


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2018年11月07日水曜日


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