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<むのたけじさん>週刊新聞「たいまつ」全780号の復刻版刊行へ 横手図書館がデータ提供

週刊新聞「たいまつ」の創刊号
むのたけじさん

 秋田県六郷町(現美郷町)出身のジャーナリスト、むのたけじさん(1915〜2016年)が横手市内で発行した週刊新聞「たいまつ」の復刻版が12月10日、東京の不二出版から刊行される。戦争反対を唱えた1948〜78年の780号分が全5巻でよみがえる。

 復刻版の出版には、むのさんの遺族と横手市立横手図書館が協力した。同図書館は全780号の紙面をデジタル化し2016年から館内の端末で閲覧できるようにしており、そのデータを不二出版に提供した。
 「たいまつ」の48年2月2日の創刊号に、むのさんは「苦しんでいる人や貧乏な人やいつも馬鹿をみている正直者には愛され悪利をむさぼる者や政治ボス共には激しく憎まれる新聞」を目指すと決意を記した。
 創刊号には、むのさんの旧制横手中時代の恩師だった作家石坂洋次郎の寄稿「東北の人々へ」も載っている。
 この48年当時から30年間の全780号を5冊にまとめた復刻版はB4判、計約1600ページで構成する。不二出版はメディアやジャーナリズム、地域史などの研究者や図書館による購入を想定している。
 朝日新聞記者だったむのさんは戦争報道に責任を感じて退社。「反省と反戦」を掲げてたいまつを創刊した。秋田県南地方の身近なニュースや生活情報を載せるのにも常に世界の動きを意識していたという。
 5巻で9万7200円。分売は各巻1万9440円。連絡先は不二出版03(5981)6704。


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2018年11月07日水曜日


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