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<週刊せんだい>仙台のここがすごい(2)社会の活力生む拠点に 繁華街近く利用快適

仙台市中心部に立地し、多くの市民団体が活用しやすい市市民活動サポートセンター
市民活動に役立つさまざまな講座も開かれています=10月
<かわしま・よしゆき>1959年仙台市生まれ。2011年、宮城野区に酒販店「酒のかわしま」開業。日本ソムリエ協会認定ソムリエ。

 仙台市各区の魅力的なスポットや取り組みを、地元に寄り添う市民ライターの視点、若々しい学生記者の視点から紹介します。

◎青葉区市民活動サポートセンター

 青葉区一番町の仙台市市民活動サポートセンター(サポセン)は、市民のさまざまな自発的活動を支援する施設です。市中心部という立地の良さも手伝い、1年間で約800団体、6万4000人が利用する市内最大の市民活動の殿堂になっています。
 指定管理者としてサポセンを運営するのはNPO法人「せんだい・みやぎNPOセンター」です。活動場所の提供以外にも、市民活動に役立つ講座の開講や情報発信に努めています。市民活動に関する各種相談にも応じています。
 「仙台市は基本構想で、活力ある成熟社会の実現のために市民の力が欠かせないこと、地域に根差したさまざまな活動がその力の裾野を広げることなどを強調しています。身近な社会問題を自分たちで解決しようという人たちを支える拠点として、重要な役割を担っています」。センター長の太田貴さん(43)がサポセンの意義を説明してくれました。
 サポセンは1999年、青葉区本町にでき、2006年に現在地に移転しました。太田さんは「仙台の市民活動は以前から盛んでしたが、支援拠点があまりありませんでした。支援の必要性が叫ばれ、施設がオープンしたのです」と話します。
 現在の場所は広瀬通と東二番丁通の交差点の角。建物のすぐ目の前に市地下鉄広瀬通駅の出入り口があり、中心商店街や繁華街の国分町も近くにあります。10月半ば、所属するNPO法人の打ち合わせで訪れた30代の女性は「利便性がとても良く、快適に利用できます」と笑顔を見せました。
 サポセンは今年2月、木の素材を強調して温かみを感じる内装に改修しました。常に明るく親しみやすい空間づくりにも配慮し、使ったことのない人たちにも足を運んでもらえるように努めています。
 サポセンは来年6月で設立20周年を迎えます。太田さんは「力のある誰かがつくる社会ではなく、市民一人一人がつくる社会を実現したいと考えています。引き続き、市民の積極的な活動を支えて行きたいですね」と力を込めます。

<取材を終えて/市民ライター・渡辺貴裕さん> 仙台市市民活動サポートセンターの利用状況や利用者の生の声を取材し、施設が市民活動にとって大変重要なものだと改めて痛感しました。

◎この区のここが好き/西公園や立町回遊を/「酒のかわしま」社長 川嶋吉幸さん(58)

 昨年4月に2号店を開店した青葉区立町は、東北最大の歓楽街である国分町や、西公園、せんだいメディアテークなど、魅力的な施設、地域に囲まれています。地域をさらに活気づけようと、街をリノベーションする取り組みに参加しています。
 目指すのは、空き不動産の利活用と公共空間の在り方の見直し、双方のリノベーションを組み合わせたまちづくりです。仙台市などが主催する「せんだいリノベーションまちづくりスクール」に参加し、立町周辺を歩くなどして、活性化の方策を探っています。
 立町は駐車場やホテルが多く活気が少ないように感じます。住民同士がコミュニーションを取れる場がないとも思います。その中で注目しているのが広瀬川に面した西公園です。ここに人が集まると、立町にもっと人が集まるようになり、イメージが変わるのではないかと思います。
 短期的には、公園で開催するイベントの構想を練っています。長期的にはパークPFI(民間資金活用による社会資本整備)の導入で、公園の全面芝生化などを目指します。来年1月に早速、西公園でイベントを行う予定です。公園から立町にかけて多くの人に回遊してもらえるイベントを、継続的に検討していきたいと思います。
 青葉区は周辺地域からのアクセスが良く、魅力的な場所が多くあります。飲食店の交流やリノベーションで立町を良くすれば、区全体の魅力アップにつながるのではないでしょうか。

<取材を終えて/市民ライター・阿部えりこさん>
 青葉区に勤務先があります。杜の都らしく、緑を生かした公園のリノベーションのアイデアに引かれました。今後の動向に注目したいと思います。

<青葉区データ> 都心部から山形県境の作並温泉まで、北西部に広がる市内最大の区。面積は302.24平方キロ。1987年に仙台市と合併した旧宮城町区域が86%を占める。
 市役所や宮城県庁などが集まる官庁街、JR仙台駅西口前から広がる中心商店街などはまさに、政令指定都市仙台の顔と言える。
 区内には東北大、東北学院大、宮城教育大などのキャンパスがあり、中学高校の数は5区で最多。仙台城跡、大崎八幡宮などの観光名所も多い。
 2018年4月1日現在の人口は5区で最も多い29万1110。


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2018年11月08日木曜日


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