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<あきたぱらり>パラリパラリと新食感 チャーハン向き秋田米新登場

「あきたぱらり」で作ったチャーハンを食べる開発者の藤田教授

 チャーハンやピラフに向いている米の新品種「あきたぱらり」を、秋田県立大と県農業試験場などが共同開発した。粘りのある秋田の主力品種あきたこまちに比べ、パラパラとした食感でしっかりとした歯応えが持ち味。あきたぱらりの特長を引き出す形で血糖値の上がりにくい品種の開発も進んでおり、健康機能性を高めて秋田米のさらなる市場開拓を狙う。
 県庁食堂で6日、あきたぱらりを使ったチャーハンの試食会があり、職員らが食味を体感した。「ご飯同士がくっつく感じがない」「粒が大きく、腹持ちがいい」などと好評を集めた。
 あきたぱらりは、あきたこまちと比較して(1)食物繊維と似た働きをするレジスタントスターチ(難消化性でんぷん)が2倍(2)もち米にはほとんど含まれないアミロースは約10%−それぞれ多く含有する。
 炊飯時により多くの水を必要とするため、炊き上がったご飯は他の白米と比べると水分量があり、カロリーは10%ほど低くなる。
 同様の品種は他にもあるが、多くはインディカ米由来のもので日本人の味覚には粉っぽさが短所とも言われる。あきたぱらりは、あきたこまちを掛け合わせるなどして開発したため、欠点を克服した。
 開発した県立大生物資源科学部の藤田直子教授(食物生理遺伝学)は「秋田県民はもちっとした食感の米を好むが、あえて逆を狙った。新食感を楽しんでほしい」と話した。
 あきたぱらりは試験栽培中で、本格的な作付けは始まっていない。県立大は、レジスタントスターチの含有量をさらに高め、食べても消化の速度が緩やかで血糖値の上がりにくい品種の開発も進めているという。
 県農林政策課の担当者は「主食用の米だけでなく、機能性の高い品種を開発することで、さまざまな需要に対応できるようにしていきたい」と期待した。


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2018年11月08日木曜日


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