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<世界水族館会議>海の環境問題考える いわきで開幕

被災地から海と生物の環境を考える世界水族館会議の開会式

 世界の水族館関係者や海洋研究者が集う第10回世界水族館会議の開会式が7日、福島県いわき市の小名浜魚市場であった。10日までの期間中、海の環境問題や水族館の役割などを議論。東京電力福島第1原発事故の風評払拭(ふっしょく)に向け、福島の海や漁業の現状も発信する。
 約35カ国から約500人が参加。開会式で、日本動物園水族館協会総裁を務める秋篠宮さまが英語で「会議で展望が開かれ、水族館が将来担う役割を国際社会に発信する場になることを期待します」とあいさつした。
 会議は「水の惑星・地球の未来について考える」をテーマに、8人の基調講演や40以上の口頭発表などがある。
 7日の基調講演では、環境中で分解されやすい生分解性プラスチック製品の量産化技術を開発したいわき市の小松道男さん(55)が登壇。マイクロプラスチックによる海洋汚染問題に触れ「汚染低減には生分解性プラ製品が最も実用的。廃棄物の総量を減らせる」と提言した。
 会議の国内開催は葛西臨海水族園(東京)での第4回(1996年)以来。東日本大震災からの復興の歩みを紹介する特別展、日本文化や地元の物産に関するイベントも開かれている。
 会場の魚市場は震災で津波被災し、再建された。実行委員長を務めた地元の水族館アクアマリンふくしまの安部義孝館長は「水族館は発信力が強く、メッセージは世界に伝わる。観光面でも効果がある」と意義を強調した。


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2018年11月08日木曜日


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