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<ドローン>郵便局間の輸送大成功 小高−浪江間9キロ、復興の後押し期待

荷物を搭載して浪江郵便局上空に到着したドローン=7日午前9時17分、福島県浪江町
到着したドローンから荷物を取り出す郵便局員(代表撮影)

 日本郵便は7日、福島県の南相馬市小高区と浪江町の郵便局間で小型無人機ドローンを使った飛行距離約9キロの荷物輸送に成功した。補助者を置かない目視外飛行では国内初の取り組み。両郵便局は東京電力福島第1原発事故に伴う旧避難区域にあり、帰還者増を目指す両地元の関係者は「手を携えて復興につなげたい」と歓迎した。
 第1便は午前9時1分、小高郵便局を出発。予定のルートを飛んで16分後に浪江郵便局屋上に到着した。業務用書類や、南相馬市から浪江町への贈り物として小高小児童の描いたドローンの絵6枚、市内の高校生と菓子店が組んだサブレ「結芽(ゆめ)」を運んだ。
 荷物を受け取った吉田数博浪江町長は「うれしい。感動した。少ない帰還者の中で役立つことができればありがたい。物流の変換点になるのだから、子どもや若者が夢を持てる町づくりをしたい」と話した。
 日本郵便の小池信也郵便・物流事業企画部長は「こうした省力化の新しい交通手段を自宅郵配送にどうつなげられるのか、安全性を含めノウハウを蓄積したい」と取材に答えた。
 郵便局間のドローン輸送は毎月第2、3週の火−木曜の昼間、1日最大2往復させる。重さ2キロ以内を搭載し、地上から60メートル以下の高さを時速22〜54キロで飛行する。ルート上には「頭上注意」の看板を立てた。
 小高区は2016年夏、浪江町は帰還困難区域を除いて昨春、それぞれ避難指示が解除された。現在小高区に暮らすのは約3000人、浪江町は約850人で帰還は進んでいない。


2018年11月08日木曜日


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