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<福島第1>過労死作業員の遺族、東電に要望「勤務実態の適切な把握を」

猪狩さんの写真を並べて記者会見に臨む妻(左)

 東京電力福島第1原発の構内で昨年10月に長時間労働の末に死亡し、労災と認定されたいわき市の猪狩忠昭さん=当時(57)=の妻(52)が7日、福島県庁で記者会見した。東電に対して「元請け任せにせず、作業員の勤務実態を適切に把握してほしい」と訴えた。
 猪狩さんは市内の自動車レンタル会社に勤務し、第1原発敷地内の車両整備を担当。昨年10月26日に敷地内で倒れ、致死性不整脈で死亡した。
 直前1カ月の残業時間は会社と原発間の移動時間を含めて122時間に上っていた。妻によると、約1カ月前に動悸(どうき)を訴え、数日前には友人に「しんどい」と話していたという。
 いわき労基署が10月16日に労災と認定したことについて、妻は「一周忌に『頑張りを認めてもらえた』と墓前に報告できた」と語った。一方で「長女の成人式の晴れ姿を見せられなかった。作業員の過労死は二度と起こさせないでほしい」と強調した。
 会見に同席した東京労働安全衛生センターの飯田勝泰事務局長は「労基署は会社と原発の間の移動時間の過重性を認めたとみられる。同様の働き方をする他の作業員にも関わるため、意義は大きい」と説明した。


2018年11月08日木曜日


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