宮城のニュース

<障害者施設>皆で作った豆腐、日本一 「蔵王すずしろ」が製造販売

豆腐製造に取り組む蔵王すずしろの職員ら
充填豆腐の部で金賞に輝いた「はらから 秘伝の絹」

 宮城県蔵王町の障害者就労支援施設「蔵王すずしろ」が製造販売する豆腐「はらから 秘伝の絹」が、第4回全国豆腐品評会の充填(じゅうてん)豆腐の部で金賞に選ばれた。同品評会での金賞は東北初で、障害者施設としては全国で初めて。施設関係者は「利用者の賃金増につなげて、社会的な自立を目指す」と意気込む。
 品評会は全国豆腐連合会(東京)の主催で、4部門に211社が計537点を出品。地区大会で上位の98社161点が9月末に札幌市での決勝に進んだ。冷やした豆乳で作る充填豆腐の部は23点で味や食感、香り、外観を競った。
 受賞品は、宮城県村田町などで生産された青大豆の一種「秘伝大豆」を使用。滑らかな口当たりで濃厚な大豆の風味を味わえる。開発担当の小野史晶さん(65)は「冷ややっこで塩を付けて食べるとおいしい」と言う。
 製造部長の平間俊之さん(41)は「全国で競っても負けない豆腐作りを証明できた。豆は固まりにくく、にがりの量や豆乳の段階での温度管理などに気を使った。手間暇の掛かる作業に皆で力を合わせた」と話す。
 蔵王すずしろは、社会福祉法人はらから福祉会(宮城県柴田町)が1997年4月に開所。知的障害者ら利用者約50人のうち十数人と職員が豆腐製造を担う。ラベル貼り、大豆や器具の洗浄など作業を細分化して担当者を置き、仕事の質を高めている。
 所長の遠藤正好さん(42)は「豆腐の売り上げを伸ばし、現在の月額賃金約4万5000円を7万円まで増やすことが目標。利用者の社会的な自立につなげたい」と語る。
 東北関係では、寄せ・おぼろ豆腐の部で伊東豆腐店(仙台市太白区)の「茶豆おぼろとうふ」が銀賞を受けた。
 秘伝の絹は1丁250円。直売店などで扱う。毎月第2土曜の「とうふの日」は2割引で販売する。連絡先は蔵王すずしろ0224(34)1331。


関連ページ: 宮城 社会

2018年11月09日金曜日


先頭に戻る