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<E番ノート>伸びしろ

 聖沢、枡田ら東北楽天を長年支えた選手が戦力外通告を受けた。
 「秋は携帯電話が鳴るのが怖い。球団からの(戦力外通告の)呼び出しかもしれない」
 巨人、DeNAに続き東北楽天1年目の昨オフと3年連続で戦力外になり、今季育成選手スタートだった久保も危機感があった。今季は25試合1勝1セーブ、防御率1.71。38歳は「この程度では世代交代の波にのまれかねない」とある程度覚悟はしていた。
 残留は決まったが、その後の取り組みや気の持ちようが将来を左右すると考え、安穏とはしていない。「まだ自己最速を更新しているし、伸びしろはたくさんある」と言い聞かせて努力し、「試合でも『打たれたらどうしよう』と怖がらず、ゴキブリ並みのたくましさを見せる」と豪語する。
 開き直ったかのような口ぶりに、かつての主砲山崎武司さんを思い出した。オリックスをけんか別れで退団し、東北楽天に拾われた元本塁打王は「どうせ一度死んだ身。もうけもの」と開き直った。野村克也元監督直伝の配球の読みを覚え、2007年に本塁打、打点の2冠王に。「おじさんの星」とも言われた。
 来季、くしくも当時の山崎さんと同じ39歳シーズンに臨む久保の「伸びしろ」を信じたい。
(金野正之)


2018年11月09日金曜日


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