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妊娠判明後も1割の妊婦が飲酒 中後期に毎日飲酒する妊婦は妊娠高血圧症発症率3倍に

 妊娠判明後も飲酒する妊婦は初期の段階で1割程度おり、中後期で毎日飲酒する妊婦は重症化すると母子の命に関わる妊娠高血圧症候群の発症率が3倍超になることが、東北大大学院医学系研究科と東北医科薬科大医学部の研究グループの分析で明らかになった。
 子どもの病気や健康に環境が与える影響を追跡する環境省の「エコチル調査」の一環。公募で選定された研究グループが2011〜14年、全国の7万6940人の妊婦のデータを分析した。
 調査によると、妊娠初期に「現在も飲酒する」と回答した妊婦は7323人(9.5%)。中後期も1965人(2.6%)いた。
 中後期に「毎日、日本酒1合(ビール大瓶1本)程度を飲む」とした58人を見ると、妊娠高血圧症候群の発症率が元々飲酒しない妊婦に比べて3.45倍となった。一方、妊娠初期に「飲酒をやめた」と答えたグループは、元々飲酒しない妊婦の0.90倍にとどまった。
 妊娠高血圧症候群は、胎児発育不全や常位胎盤早期剥離につながる可能性がある妊娠合併症の一つ。重症化すると、母親は脳出血、腎機能障害などを引き起こす。飲酒が胎児に与える弊害は以前から指摘されているが、日本人を対象にした研究で妊娠高血圧症候群との関連が明らかになるのは今回が初めて。
 東北大病院周産母子センターの岩間憲之助教は「妊娠が分かった段階で飲酒をやめれば合併症のリスクを減らせる」と指摘する。


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2018年11月10日土曜日


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