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<仙台・旧針惣旅館>建物と街、朗読劇でたどる 母屋の縁側を舞台に

舞台となる縁側を確認する斉藤代表(中央)ら
往事を描いた朗読劇が上演される「旧針惣旅館」。仙台市の「杜の都景観重要建造物」に昨年指定された

 仙台市の「杜の都景観重要建造物」に指定された若林区南材木町の「旧針惣(はりそう)旅館」を舞台に、まちづくり団体「杜の都まちなか倶楽部(くらぶ)」が17、18の両日、朗読劇を上演する。歴史を刻んできた建物を通し、地域と旅館の物語を伝える。
 昨年12月の指定を受け、企画した。蔵は明治中期、母屋は1932(昭和7)年にそれぞれ完成した。旅館は49〜87年に営業していた。
 朗読劇のタイトルは「思い出の中に、街は」。大地主だった当主が終戦直後、母屋と蔵を使って旅館を始め、活況を呈した往時を描く。
 庭園を背景にした母屋の縁側を舞台として活用する。仙台市在住のフリーライター西大立目祥子さんが書いた物語を、市内の俳優2人が朗読する。
 上演に先立ち、仙台工高非常勤講師の斎藤広通さんが旧針惣旅館の歴史的価値を解説する。西大立目さんも「蔵のまち、南材木町を支えた人々」と題して講話する。
 企画した「まちなか倶楽部」の斉藤衣代代表は「歴史を感じさせるはりや、ゆらゆらと見える窓ガラスがある舞台で、朗読劇を楽しんでほしい。貴重な建造物に関心を持つきっかけになればうれしい」と話す。
 公演は当初18日の2回を予定していたが、定員各30人がすぐに埋まった。17日に設定した追加公演も既に満席になっている。


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2018年11月12日月曜日


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