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<ほっとタイム>「パンの神様」死去から2ヵ月 「一番弟子」師しのぶ

仏政府からレジオン・ドヌール勲章を授与されたビゴ氏(右)の祝賀パーティーに駆け付けた足立さん=2003年10月、東京の仏大使館

 流ちょうな関西弁で惜しみなく知識を伝授してくれたフランス人紳士だった。1972年に兵庫県芦屋市でパン屋を創業してフランスパンの人気を広め、「パンの神様」と慕われたフィリップ・ビゴ氏=享年(76)=が亡くなって2カ月。
 仙台市青葉区でチーズとワインの専門店を営む足立武彦さん(59)は「厳しくも陽気な人柄で、レベルの高いパン職人をたくさん育てた人だった」と惜しむ。
 出会ったのは20年ほど前。ビゴ氏が仙台市で毎月開いていたパン教室に足しげく通い、「一番弟子」と呼んでもらえるほどの間柄になった。「仏の食文化を勉強させてもらった」と懐かしむ。
 2006年9月、足立さんが店を開いた際には、仏語で「良い発酵」を意味する「オー ボン フェルマン」という店名を付けてくれた。以来、店では毎週金曜日、芦屋から取り寄せたパンを並べている。
 ビゴ氏と親交のあった人たちによるお別れの会が16日に神戸市である。ぜひ出席したかったが、ワイン業界は新酒「ボージョレ・ヌーボー」の解禁などで超繁忙期。仙台の店頭で、そっとビゴ氏をしのぶつもりだ。
(夕刊編集部・橋本智子)


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2018年11月13日火曜日


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