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<震災7年8ヵ月>亘理・復興マラソン 鳥の海から号砲 再生の街駆ける

笑顔でスタートを切る参加者
復興が進む荒浜地区を走り終えた後、渡辺さん(左)と談笑する関さん

 東日本大震災の被災地を走り、復興状況を発信する「わたり復興マラソン」(宮城県亘理町主催)が11日、4月に約500メートル内陸に移して復旧した亘理町荒浜の鳥の海公園を発着点に行われた。同公園を発着点とするのは8年ぶりで、復興が進んだ荒浜地区を大勢の参加者が駆け抜けた。
 最長10キロの16種目に県内外から過去最高の2021人がエントリー。秋晴れの下、陸上競技場や野球場などを備えた公園周辺と阿武隈川沿いに新設した「荒浜高須賀ロードコース」をランナーが走った。レース後には郷土料理「はらこ飯」と豚汁が振る舞われた。
 大会は1991年から「わたり鳥の海マラソン」の名称で荒浜の景勝地・鳥の海周辺で始まった。震災で休止後、2012年に荒浜中を発着点に現在の名称で再開。13〜17年は復興工事のためコースを内陸の亘理浜吉田ロードコースに移して実施した。

◎震災直後に支援入り/大分県職員関さん「約束果たし」完走

 参加者の中には、震災直後の2011年3月14日に町へ支援に入った大分県職員の関隆晴さん(45)の姿があった。マラソンが趣味で復興が進んだ亘理を走りたいと願っていたという。10キロを完走し、「約束を果たせた」と笑顔で汗を拭った。
 関さんは避難所を拠点に保健師のサポートやボランティアの受け入れ準備などに奔走した。5日間の応援期間後に後任と交代する際、一緒に仕事をした当時の町荒浜支所長の渡辺恵子さん(67)から「復興が進んだら、はらこ飯を食べに来てほしい」と言われ、12年5月に町を再訪した際はマラソン大会にも誘われた。
 関さんは「沿道で声援が途切れなかった。町が元気になってきていると感じられた」と笑顔を見せた。荒浜に住む渡辺さんも応援に駆け付け、「一番大変な時に助けてくれた関さんに、地元に戻ってきた大会で走ってもらえてよかった」と目を潤ませた。


2018年11月13日火曜日


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