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<現代の名工>500種超の製品 世に/プラスチック成形工 安彦浩輝さん

射出成形機の金型を清掃する安彦さん

 高温で溶かしたプラスチックを金型に押し込む射出成形の技術を生かし、プリンの容器やアイスクリームのふたを作る。「成形機の中で何が起きるかを想像して調整する。思い通りのものが出来上がると楽しい」。勤続35年間で、500種以上の製品を世に出した。
 熱で膨張することを織り込んで、金型の構造を細かく設計。原料を溶かす温度や流し込む圧力を変え、製品に欠けや突起が生じないよう試作を重ねる。資源と経費の節減のため、厚さ0.3ミリの製品の製造に挑み、量産化を成し遂げた。
 宮城県加美町出身、東北学院大卒。1983年にアスカカンパニー(兵庫県)に入社。94年から同町の東北工場で全体管理を担い、現在は製造課専門職として後進を育成する。「環境問題で使用が控えられる一方、軽くて腐らない特性が生かせる医療などの分野は伸びる」と業界の行方を見通す。

 優れた技能で業界の発展に尽くした人を顕彰する2018年度の厚生労働大臣表彰「現代の名工」に、宮城県内から婦人・子供服注文仕立職の高野秋子さん(66)、日本料理調理人の及川健さん(67)、室内装飾工の守谷滋さん(59)、プラスチック成形工の安彦浩輝さん(58)の4人が選ばれた。


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2018年11月13日火曜日


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