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<現代の名工>伝統料理 後世へ継承/日本料理調理人 及川健さん

伝統料理を作り続ける及川さん

 板場に立って45年以上。青葉城本丸会館(仙台市青葉区)の総調理長として、地元産の伝統野菜の普及にも心血を注ぐ。「自分にできるのは伝統料理を作り続け、後世に伝えること」と力を込めた。
 岩手県金ケ崎町出身。日本料理店を営んでいた父親に憧れ、料理人を志した。仙台市内の調理師学校卒業後、貨物船の台所や日本料理店で腕を磨いた。22歳から今の調理場一筋で、包丁を振るう。
 10年ほど前から県内の小学校に出向き、仙台白菜や仙台芭蕉(ばしょう)菜などを使った伝統料理を提供する活動に取り組む。地場の伝統野菜の生産と消費を広げ、残したいとの思いは強い。
 膳の上に四季を表現することに心を砕く。全体の色合い、食材の切り方、飾り付け。「盛り付けは繊細。味はもちろん、見た目も楽しんでもらってこそ日本食だ」。信念は揺るがない。

 優れた技能で業界の発展に尽くした人を顕彰する2018年度の厚生労働大臣表彰「現代の名工」に、宮城県内から婦人・子供服注文仕立職の高野秋子さん(66)、日本料理調理人の及川健さん(67)、室内装飾工の守谷滋さん(59)、プラスチック成形工の安彦浩輝さん(58)の4人が選ばれた。


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2018年11月13日火曜日


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