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<現代の名工>裁縫道具と人生歩む/婦人・子供服注文仕立職 高野秋子さん

ドレスを手縫いで仕立てる高野さん

 色とりどりの生地が折り重なる作業場で、右手に持った針を一心に走らせる。「洋裁は自分の生きざま」。裁縫道具と共に人生を歩んできた。
 宮城県色麻町出身。15歳の時、単身で東京の洋裁研究所に弟子入り。修業を積む傍ら、夜間学校に通い「裁縫漬け」の日々を過ごした。
 34歳で仙台市太白区にオーダーメード専門の衣料店「クープ・ティープ タカノ」を開業。ミシンに頼らず手作業にこだわり、白無垢(むく)からしつらえたウエディングドレスには3000個以上のビーズを一つ一つ、縫い付けた。
 3年前、4回目の出場となった技能グランプリの婦人服製作部門で初優勝。「自分に挑戦できた」と振り返る。洋裁師の先細りを危ぶみ、後進の育成に力を注ぐ。「まだまだ未熟だが、知っている限りを伝えて職人を輩出したい」。次世代へ技術の糸を紡ぎ続ける。

 優れた技能で業界の発展に尽くした人を顕彰する2018年度の厚生労働大臣表彰「現代の名工」に、宮城県内から婦人・子供服注文仕立職の高野秋子さん(66)、日本料理調理人の及川健さん(67)、室内装飾工の守谷滋さん(59)、プラスチック成形工の安彦浩輝さん(58)の4人が選ばれた。


関連ページ: 宮城 文化・暮らし

2018年11月13日火曜日


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