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<ジェイテクト>IT開発センター秋田、業務開始1年 「自動運転」「雇用」に貢献

操業開始から1年になるジェイテクトIT開発センター秋田のオフィス。世界のトップシェアを誇る製品のソフトウエア開発を担う=秋田市中通

 トヨタグループの自動車部品製造ジェイテクト(名古屋市)が秋田市に設立したジェイテクトIT開発センター秋田が、業務を開始してから12月で丸1年になる。車の自動運転化などで需要が高まる電子制御機器のソフトウエア開発を担う拠点として存在感を発揮。関連ノウハウを持ち秋田で働こうと希望する人材の受け皿となり、雇用創出にも貢献している。
 ジェイテクトは自動運転などに対応した電動パワーステアリングの世界市場で、シェアトップの25%を誇る。IT開発センター秋田は市中心部のビルにオフィスを構え、電動パワーステアリングのソフトウエア開発を手掛ける。
 自動運転化の注目度やニーズが高まり、IT関連の専門知識や技術を持つ人材の獲得競争は激化している。ジェイテクトの本社がある中京圏や関西圏は競合メーカーなどの開発拠点が複数あり、採用は難航していた。
 そうした中、同社は県外から秋田に移り住んで就職する「Aターン」に注目した。秋田県は首都圏に暮らす県内出身者らの移住支援に力を入れ、11月現在のAターンの希望登録者は約2700人に上る。
 文部科学省が小学6年と中学3年を対象に実施する全国学力テストで、毎年トップクラスの成績を収めていることなど、地域社会に根差した秋田の優れた教育水準も決め手の一つだったという。
 IT開発センター秋田の今井深見社長(53)は「首都圏の大手企業で働いていた人材は即戦力として期待できる。Aターン希望者は秋田にゆかりがある人たちだし、人材獲得競争という点からも有利だ」と語る。
 操業開始時、社員3人でスタートしたスタッフは現在、Aターン採用者らを中心に23人。年度内に40人まで増やし、数年以内に新卒者の採用も始める考えだ。
 今井社長は「社員が増えれば業務の幅も広がる。最先端の技術で自動車産業を支え、地域の活性化にも貢献したい」と意気込む。


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2018年11月14日水曜日


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