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<地銀・第二地銀>東北8行1グループ減益 9月中間、マイナス金利響く

 東北の地方銀行、第二地銀11行2グループの2018年9月中間決算が13日、出そろった。低金利が続く中、純利益は8行1グループで減少した。各行は貸し出しを伸ばして貸出金利息の下げ幅を縮小するよう務めているが、収益環境は依然厳しい。
 各行の主な決算内容は表の通り。純利益が増加したのは七十七銀など3行1グループ。合計は9.8%減の318億2000万円となり、3年連続で前年割れした。本業のもうけを示すコア業務純益は7行で減少した。
 日銀のマイナス金利政策について、岩手銀の田口幸雄頭取は中間決算発表の記者会見で「運用利回りが依然低く、苦しい状況」と述べた。山形銀の長谷川吉茂頭取は「高い金利でも納得してもらえる商売を確立する時代に入った」と力を込めた。
 貸出金利息は8行2グループで減った。東北銀(盛岡市)の村上尚登頭取は「ミドルリスクの支援を増やして利回り低下に歯止めをかける」、秋田銀の新谷明弘頭取は「秋田県外の取引で得た収益も県内に還元していく」と語った。
 各行はコンサルティング営業など非金利収入の拡充に力を入れる。手数料収入に当たる役務取引等収益は、前期に大きく伸びた大東銀(郡山市)を除く10行2グループで増加した。
 18年3月期の純損益赤字から黒字転換した福島銀の加藤容啓社長は「保険販売が好調だった。持久戦に耐えるため、手数料ビジネスは重要」と強調。七十七銀の小林英文頭取は「顧客の多様なニーズを解決することで利益につなげたい」と意気込んだ。
 貸出金残高は11行1グループで増加し、合算は前年同期比2.2%増の22兆3846億円。預金残高は9行で伸び、0.3%増の34兆6320億円だった。
 19年3月期の通期連結決算の純利益予想は、経費の減少などでフィデア、じもと両ホールディングス(ともに仙台市)が上方修正したが、与信関係費用の増加などで東邦銀は下方修正した。7行2グループが前年実績割れを見込む。
 東邦銀の北村清士頭取は「米トランプ政権の今後が不透明で、米国債の金利が急上昇して含み損になっている。福島県内の復興需要のピークが過ぎ、事業維持が難しい企業も出てくる」と説明した。

◎じもとHD純利益4.9%増

 じもとホールディングス(HD、仙台市)は13日、2018年9月中間連結決算を発表した。資金利益は減ったが経費も減少し、純利益は前年同期比4.9%増の12億4200万円を確保した。
 連結経常収益は0.8%増の213億9800万円、経常利益は17.1%増の17億6000万円。中間配当は2円50銭。連結子会社は7社。自己資本比率は0.29ポイント減の8.70%となった。
 経費などが減ったため、通期予想を5月時点から上方修正し、経常利益は5億円増の30億円、純利益は5億円増の26億円とした。
 傘下の仙台銀行の単体決算は経常収益が7.1%増の81億8800万円、経常利益は6.1%増の8億6700万円。貸出金利息や株式の売却益が増加した。与信関係費用が増え、純利益は9.7%減の7億4100万円となった。
 本業のもうけを示すコア業務純益は12.2%増の8億600万円。9月末の預金残高は0.9%減の1兆470億円、貸出金残高は5.5%増の7146億円。不良債権比率は0.26ポイント低下の2.86%。
 同じく傘下のきらやか銀行(山形市)の単体決算は経常収益が1.3%減の108億9200万円、経常利益は3.7%増の13億4900万円。純利益は9.3%減の9億100万円。利回り低下で資金利益が減った一方、与信関係費用は増えた。
 コア業務純益は9.1%増の14億5600万円。9月末の預金残高は2.2%減の1兆2891億円、貸出金残高は1.2%減の1兆100億円。不良債権比率は0.23ポイント低下の1.45%だった。
 じもとHD会長の鈴木隆仙台銀頭取は「全体では横ばいの収益となった。中小企業向け貸し出しと消費者ローンを核として収益体制を構築したい」と語った。


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2018年11月14日水曜日


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