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<仙台市給食>栄養不足問題 嘆き、称賛、異論…ネット論争熱く 給食費引き上げも賛否割れる

 仙台市立小中学校の給食が「栄養不足」に陥っている問題を巡り、インターネット上でさまざまな意見が飛び交っている。栄養量の基準を満たせない現状を問題視する一方、「家庭の食事で補えばいい」と意に介さない声も。市教委が目指す給食費の引き上げも賛否が割れている。

 河北新報社が記事を配信した大手ニュースサイト「ヤフーニュース」に書き込まれた主なコメントを拾った。
 「成長期の子どもに栄養が足りない給食を出すのは、ひどい」「給食だけがまともな食事という子どももいる」など、コメント欄には事態を嘆く声が並んだ。
 一方、価格が高騰した食材を使っての献立作成に「安い給食費で、あのクオリティーを確保するのは家庭ではできない」と、工夫を重ねる栄養士への称賛も相次いだ。
 給食費の値上げに賛否は分かれる。「そもそも安い。値上げは仕方がない」「値上げして、おなかいっぱい食べさせてほしい」と理解が広がる半面、「足りない栄養は家庭で取ればいい。値上げはもってのほか」との異論もあった。
 食材調達への提案や注文も。「学校給食は『国産』『地産地消』にこだわるから高くなる。安価な輸入食材は絶対悪ではない」「給食費の制約のせいで外国産を使われては困る」など相反する意見が飛び交う。
 摂取基準については「毎食、全ての栄養素の基準を満たさなくてもいい」「充足率が80%以上なら問題ないのではないか」との声もあった。
 市教委健康教育課の担当者は「たとえ罰則がなくても、摂取基準は達成に向けて現場が努力すべき指標。100%未満の充足率は軽視できない」と説明する。
 給食の食べ残しの問題に触れた投稿では「残食量を見れば、子どもが基準を満たす栄養量を取っていないのは一目瞭然」「給食を残すなら栄養価など関係ない」などの指摘もあった。
 全国でも残食率の少ない福岡市は昨年度、小学校で5項目、中学校で3項目の栄養素が基準未満だった。市教委の担当者は「栄養確保だけが給食の目的ではない。食べ残しが多ければ本末転倒だ。基準未満だから、すぐに問題になるとは思わない」と強調する。


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2018年11月15日木曜日


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