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<FDA>仙台−出雲線上昇気流に 4月就航、搭乗率目標大幅超え 地方同士の需要取り込む

仙台空港に着陸したFDAの旅客機

 4月に就航した地域航空会社フジドリームエアラインズ(FDA、静岡市)の仙台−出雲線が好調だ。10月まで半年間の平均搭乗率は83%で、目標の65%を大きく上回った。就航前は地方同士を結ぶ新路線を不安視する見方もあったが、潜在的な需要を取り込んで地域間交流を促進している。

 仙台−出雲線は東北と山陰を結ぶ初めての定期便で、4月20日に運航を開始。84人乗りか76人乗りの小型機を使い、1日1往復する。
 就航キャンペーンを展開した4、5月がそれぞれ89.6%、88.0%と高水準を記録。6〜10月も80%前後で、累計旅客数は約2万5000人。年間目標の4万人到達も視野に入る。
 所要時間は片道約1時間半で、約4時間かかる大阪(伊丹)経由に比べて大幅に短縮された。出雲大社(島根県出雲市)や玉造温泉(松江市)などを目的にした女性客が多いが、山陰から東北を訪れる観光客も想定より多くなっているという。
 近畿日本ツーリスト東北(仙台市)の担当者は「潜在需要はあったが、直行便がなく、以前は時間とお金がかかりすぎたのだろう。就航後は旅行会社で座席の取り合いになっている」と説明する。
 FDAは2009年に航空事業に参入。小型機で地方都市を結ぶ戦略で路線を増やしてきたが、10年に経営破綻した日本航空から引き継いだ路線も多い。初就航の仙台空港で、他社の乗り入れもない出雲線の開設は珍しいケースだった。
 就航先を出雲に決めた際は、宮城県など地元関係者の大半に驚かれたという。FDAの柿下央仙台空港支店長は「会社としての今後を占う路線。可能性は感じていたが、期待以上の状況だ」と手応えを語る。
 一方、観光利用が大半を占めるため、リピーターの獲得と冬場の需要拡大は必須の課題になる。柿下支店長は「底堅い需要が路線の成長には必要。ビジネス利用なども開拓し、増便を目指したい」と話した。


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2018年11月15日木曜日


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