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<東日本大震災>海中から被災車両引き揚げ 気仙沼の防潮堤工事現場

海中からクレーンで引き揚げられる車両

 宮城県警気仙沼署は14日、気仙沼市大浦地区の防潮堤工事現場から、東日本大震災の津波で被災したとみられる水没車両を引き揚げた。
 クレーンで引き揚げられた車は、淡い紫色の軽自動車。表面に貝や海藻が付着していた。側面には「社会福祉法人 気仙沼市社会福祉協議会」と記され、ナンバーも読み取れた。
 現場を訪れた同協議会の熊谷直恵常務理事(66)によると、女性職員が当時鹿折地区にあった本所から大浦方面の高齢者宅に向かう際、使用した車の可能性がある。途中で地震が発生、職員は徒歩で避難して無事だったという。熊谷常務理事は「車を見てショックを受けた。職員が無事で何よりだった」と話した。
 車は工事業者が10月6日、海岸から約15メートル沖、水深4〜5メートルの気仙沼湾で発見した。市によると、市内の行方不明者は10月末現在で215人。同署は今年、3台の水没車両を引き揚げたが、不明者は発見されていない。


2018年11月15日木曜日


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