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ミニボート米まで進め 震災がきっかけの海洋学習プログラム、八戸の3小学校が今年も挑戦

サンデルさん(左)に教わりながらボートに密閉用のシール材を貼る児童

 日米の双方からミニボートを漂流させ、海洋について学ぶ米国のプログラムに参加する青森県八戸市大久喜、種差、金浜の3小学校の全児童約60人が14日、大久喜小でボートの制作に取り組んだ。昨年に続き2回目。15日に進水式を行い、米国に向けボートを流す予定だ。
 プログラムは、米オレゴン州のコロンビア川海事博物館が企画。大久喜地区にある厳島神社の鳥居の一部が東日本大震災の津波で流出し、同州に漂着したことを契機に始まった。今年は千葉県の2校も加わる。
 ボートは長さ約1.4メートルのグラスファイバー製。衛星利用測位システム(GPS)を搭載する。14日の作業では3校がそれぞれ1隻の仕上げ作業を担当した。
 博物館職員のネイト・サンデルさん(38)に教わりながら帆に絵を描き、浸水を防ぐ密閉用のシール材を貼った。最後にGPS機器と一緒に米国の児童に届けるこまや扇子、メッセージなどを収納。船尾に桜の絵を書いた種差小5年太田凜乃(りの)さん(11)は「桜の良さを知ってもらいたくて慎重に色を塗った」と話した。
 昨年のプログラムは八戸沖から5隻を流したが、数カ月でGPSの信号が途絶えた。まだ海を漂っているとみられる。
 サンデルさんは「志願して今年も八戸に来た。昨年のボートも、いつか米国にたどり着くことを願っている。うまくいかなくても八戸に戻ってきて、また挑戦する」と語った。
 米国からは来年1月、5校が5隻を流す予定。3小学校は米国の1校ずつとパートナーを組み、インターネットで漂流の様子を報告するなどして交流する。


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2018年11月15日木曜日


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