宮城のニュース

<仙台政調費訴訟>主文と判決理由の算出額に差 仙台高裁、一部を減額訂正 市議会「ずさんな判決」

 仙台市が上告を断念した市議会の2011年度(11年4〜8月)の政務調査費(政調費、現政務活動費)返還請求訴訟の仙台高裁判決について、主文で違法支出と認められた額(認容額)と、判決理由から計算される額が2会派で異なることが16日、分かった。1会派分に関する市の申し立てを受け、高裁は該当部分を訂正する「更正決定」の手続きを取った。もう1会派は43万円余りの違いがあり、市議会からは「ずさんな判決だ」と疑問や戸惑いの声が上がる。

 高裁は10月24日、当時の5会派と無所属の2議員に計約1131万円の返還請求を命じる判決を出した。
 市が判決を精査した結果、社民党市議団と「新しい翼」(解散)の2会派について、主文別紙に記された金額と、判決理由で示された会派や各議員の違法支出額の合計に差があった。
 河北新報社が算出した額は表の通り。社民党市議団は主文別紙の額を9820円下回り、新しい翼は43万円1227円上回る。
 市は社民党市議団の認容額の差を「単純な計算ミス」と判断。今月5日に計算が合わないと指摘する申し立てをした。高裁は7日、主文別紙の金額を減額訂正する更正決定を出した。
 新しい翼について、市は顧問弁護士との協議で「差額そのものを指摘するには上告せざるを得ない」との見解を得た。「この理由だけで上告する判断には至らなかった」として更正の申し立てを見送った。
 市庶務課の担当者は「申し立ては見送ったが、単純ミスでは説明がつかず、更正で済むレベルを超えている」と説明。新しい翼に所属していた議員の一人は「当時の所属議員が返還すべき金額を市と相談している」と困惑する。
 斎藤範夫議長は「(金額の差異が)事実だとすれば、根拠を欠くずさんな判決だ」とコメントした。
 仙台高裁総務課の担当者は「明白な誤りが認められれば、更正決定はいつでも、何度でもでき、判決内容に反映される」と説明。高裁判決の認容額に疑義が生じている点は「内容を承知していない。何もコメントできない」とした。


関連ページ: 宮城 政治・行政

2018年11月17日土曜日


先頭に戻る