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<入試のツボ>専門学科の倍率上昇

◎高校受験・秋を制覇(3)公立第1回予備調査

 公立高入学者選抜の第1回志願者予備調査の結果が7日、発表された。全日制全体の倍率は1.14倍(前年同期比0.02ポイント減)。このうち前期選抜の倍率は1.77倍(0.07ポイント増)で、男子3726人(38人増)、女子4712人(206人増)が志願した。
 前期選抜は仙台一、仙台三が例年通り高倍率。特筆すべきは、上位10校のうち半分が専門学科であることだ。このことは日本社会の変化を敏感に反映しているように見えた。
 人工知能(AI)の進展など、社会の変化は目まぐるしい。こうした中、「普通科に進み、大学に入学してから職業選択を考える」という従来型の発想に縛られない受験生や保護者が増えているのではないか。
 専門学科の倍率の上昇は、「早くから専門的知識や技能を身に付けて社会で即戦力になりたい」という考えの表れとも捉えられる。
 入試制度の変化も見逃せない。大学入試は2020年度実施から大きく変わり、思考力や表現力が重視されるようになる。県の高校入試も来年度実施から一本化され、各高校で特色選抜が行われる。
 このような状況で、早く進路を確定させようという心理が受験生に働いたと推測できる。思考力や表現力を養成する小論文に挑むことで早めに大学受験の準備をしたいという気持ちもあるだろう。具体的な将来像を考えた上での高校選びが主流になりつつあるのではないか。
 まだ第1回予備調査なので、倍率に一喜一憂する段階ではない。11、12月でも成績はまだまだ伸びる。受験生諸君が、希望をかなえて春を迎えることを祈っている。
(進学プラザグループ教務推進室・鈴木伸講師)


関連ページ: 宮城 社会 入試のツボ

2018年11月17日土曜日


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