宮城のニュース

<ベガルタ>椎橋 縦パスに威力 頭フル回転、工夫凝らす

10日の広島戦でボールをキープする椎橋(左)。効果的な縦パスが攻撃のアクセントになっている

 J1仙台が攻撃の変化を目指す。従来のサイドからの攻めに加え、縦パスで相手守備を崩す狙いを見せている。パスの出し手を担うボランチの要は21歳のMF椎橋慧也。ここ4戦はフル出場し、10日のアウェー広島戦(エディオンスタジアム広島)では決勝ゴールの起点となった。
 広島戦の決勝点は後半22分。椎橋は自陣でスローインを受け、2タッチで前方のスペースに走るFW石原直樹にロングパスを通す。全体を一気に押し上げ、石原のゴールにつなげた。「相手を後ろ向きに下げさせ、状況を変えられた」と振り返る。
 中盤で攻撃を担う上で最も大切にしているのが、ポジショニングだ。複数の相手選手がプレスを仕掛けそうな位置に立つことを意識。どの選手がマークに行くべきか迷わせ、一瞬の隙をつくって前を向く。複数の選手がマークに来れば、空いた味方に展開する。
 緩急も心掛ける。あえて弱めにパスを回して相手を誘い込み、ボールを奪いに来たら、すかさず縦を突く。「うまい選手ではないので、考えながらプレーしている」。頭をフル回転し、工夫を凝らしている。
 課題はある。その一つにパスの受け手と狙いを合わせること。広島戦の決勝点の場面。石原はDFの裏に抜けようとしていたが、その動きは見えていなかった。DFが石原に釣られてスペースができたため、パスが通った。「『狙い通り』と言えるようになりたい」。現状に納得していない。
 広島戦は終盤に脳振とうを起こして退場(記録上はフル出場)したが、回復は「順調」と言う。5試合前まで先発は9試合にとどまっただけに、レギュラーを手放すつもりはない。
 「ポジションを取るチャンスをつかみかけている。鹿島戦(24日)でもう一度、結果を残したい」。2020年の東京五輪出場も見据え、向上心にあふれている。(佐藤夏樹)


2018年11月17日土曜日


先頭に戻る