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仙台の青葉神社など有形文化財に 文化審が答申

 国の文化審議会は16日、天下を統一した豊臣秀吉が、関東の徳川家康ににらみを利かせるため築かせた「甲府城跡」(甲府市)や「棚倉城跡」(福島県棚倉町)など9件を新たに史跡に指定し、保護するよう柴山昌彦文部科学相に答申した。
 150年前の戊辰戦争で自刃した会津藩の白虎隊士を祭る「会津飯盛山白虎隊士墳墓域」(会津若松市)や「丹藤氏(たんどうし)庭園」(弘前市)など3件を登録記念物にするよう答申。1873年に創建された「青葉神社」(仙台市)、1913年完成の鉄筋コンクリート橋「七条大橋」(京都市)など185件の建造物を登録有形文化財とすることも求めた。
 甲府城は、豊臣家重臣の浅野長政らが造営に関わり1600年ごろまでに完成。明治期に廃城となったが、現在も築城期の石垣などが良好に残る。
 白虎隊は10代の少年らで編成し、新政府軍と戦った。墳墓域には飯盛山で自刃した19士の墓や追悼石碑が立つ。
 このほか、巨岩や池で構成する「旧益習館庭園」(兵庫県洲本市)を名勝に、淡水魚イワメの国内唯一の単独生息域「竹田市神原の大野川水系イワメ生息地」(大分県竹田市)など2件を天然記念物に、リアス海岸の地形やミカン栽培で知られる「宇和海狩浜の段畑と農漁村景観」(愛媛県西予市)を重要文化的景観にするよう答申した。
 いずれも本年度内に答申通りに告示され、史跡・名勝・天然記念物は3268件、登録記念物は110件、重要文化的景観は64件、建造物の登録有形文化財は1万2128件になる。
 文化審議会の主な答申内容は次の通り。かっこ内は所在地。

 【史跡の新指定】チャシコツ岬上遺跡(北海道斜里町)▽棚倉城跡(福島県棚倉町)▽下寺尾西方遺跡(神奈川県茅ケ崎市)▽城の山古墳(新潟県胎内市)▽甲府城跡(甲府市)▽船来山古墳群(岐阜県本巣市)▽勝山御殿跡(山口県下関市)▽高松藩主松平家墓所(高松市、香川県さぬき市)▽安徳台遺跡(福岡県那珂川市)
 【名勝の新指定】旧益習館庭園(兵庫県洲本市)
 【天然記念物の新指定】銅山峰のツガザクラ群落(愛媛県新居浜市)▽竹田市神原の大野川水系イワメ生息地(大分県竹田市)
 【登録記念物の新登録】会津飯盛山白虎隊士墳墓域(会津若松市)▽丹藤氏庭園=旧三上氏庭園(弘前市)▽興禅寺庭園=看雲庭(長野県木曽町)
 【重要文化的景観の新選定】宇和海狩浜の段畑と農漁村景観(愛媛県西予市)


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2018年11月17日土曜日


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