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<学校エアコン設置>電気?ガス?仙台でコスト巡り冷静と熱望

音楽室やコンピューター室向けに、屋上に設置されたガスエアコンの室外機=仙台市青葉区の上杉山通小

 エアコンは電気か、ガスか−。今夏の猛暑を受け、全国で動きが広がった学校へのエアコン導入。両タイプにはコストや設備工事の面で一長一短があり、全国の政令市でも混在する。全市立学校・幼稚園の普通教室などへの設置を打ち出した仙台市はガス事業を抱える。「コストを見極めたい」とする市教委に対し、市議会などからガスタイプ導入による経済波及効果を期待する声が上がっている。
 ガスエアコンは、室内機、室外機とも電気で動かす一般的な家庭用エアコンと違い、室内機を電気で、室外機は内蔵のコンプレッサーをガスで、それぞれ作動させる。初期費用は電気が安く、ランニングコストはガスの方が低いとされる。
 仙台市は10月30日、2019年度中に、市立学校・幼稚園全192校の普通教室や職員室など計約3900室にエアコンを設置すると発表した。現在、市教委が市立中など68校の設計作業を進めている。
 全市でタイプを統一せず、学校ごとに電気、ガスのどちらを導入するか決める。音楽室などの特別教室には全校でエアコンが設置済みだが、ガスタイプは全校のうち15校にとどまる。
 ガス局は「3900室に導入するというのは、今までにない規模。施工が円滑に進められるように協力したい」と腕をまくる。
 ただ、学校によって、ガス管の引き直しや電気容量の増強工事などが必要になる場合が予想される。現段階で全校での工事の規模や期間はまとまっていない。
 普通教室にエアコンを設置した他の各政令市には、電気とガスが混在する。
 ガスエアコンを多くの学校で導入したのは、横浜や名古屋、京都など。名古屋市の担当者は「使用量に応じて料金が請求されるガスの方が節約の可能性がある」と理由を説明する。
 神戸市はガス管を敷設し直すよりも、受電設備の改修の方が安上がりと判断し、多くの学校で電気エアコンを導入したという。
 複数の仙台市議は「長期的に見ればガスの方が得。多くの学校で採用すれば、ガス局にとって継続的な収入を見込めるはず。工事を市内の業者を中心に発注すれば、特需が生まれる」と期待を寄せる。
 市教委学校施設課の担当者は「整備費やランニングコストなどメリットとデメリットを整理し、市に最も負担のない方法を検討する」と話した。


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2018年11月19日月曜日


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