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<原発事故除染>低賃金の実態訴え ベトナム人技能実習生「制度の見直しを」

 国会審議の焦点となっている外国人労働者の受け入れ拡大に関連し、関心を集めている技能実習制度の実態を紹介するセミナーが17日、郡山市のカトリック郡山教会で開かれた。ベトナム人の技能実習生が低賃金で東京電力福島第1原発事故に伴う除染作業に従事させられた経験を紹介、参加者から制度の見直しを求める声が相次いだ。
 主催したのは、難民の支援などに取り組む日本カトリック難民移住移動者委員会(東京)。
 ベトナム人実習生は30代の男性で、2015年に来日。鉄筋施工などに従事すると聞いていたが、実際は仕事の半分が除染作業だった。除染という説明もなく、当時は何の作業をしているのかさえ分からないまま、1年以上も従事。賃金は通常より大幅に安かったという。
 セミナーの後、男性は記者の取材に「専門技術を学べないことにがっかりした」と語り、「技能実習制度を見直してほしい」と訴えた。
 政府は受け入れる外国人労働者の多くを実習生からの移行で見込んでいるが、野党は「技能実習生の人権侵害が横行する現在の制度を温存したままの受け入れ拡大は、とんでもない」(共産党の志位和夫委員長)などと反対している。
 実習生を支援する全統一労働組合の佐々木史朗書記長は「技能実習制度は、理念と現実が懸け離れている」と指摘した。


2018年11月19日月曜日


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