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<囲碁王座戦>一力八段、2敗目

2手目を打つ一力八段

 囲碁の井山裕太王座(29)に仙台市出身の一力遼八段(21)が挑戦している第66期王座戦5番勝負の第3局が19日、三重県志摩市で打たれた。黒番の井山王座が175手で中押し勝ちし、4連覇まであと1勝とした。
 持ち時間各3時間のうち消費時間は白2時間59分、黒2時間57分だった。
 第4局は30日、新潟県南魚沼市で行われる。

◎序盤から激戦 攻めが続かず

 【解説】一力八段が6手目で右下の黒に仕掛け、コウが絡んだ競り合いが始まった。このコウをにらみながら左上で戦いが起こる。布石なしで序盤から激しい攻防となる。コウは黒が接いで解消したが、白はその間、左上から上辺に広く展開し、厚みを築く。
 中盤、分断されていた上辺中央の黒が1と動きだす。一力八段は白2とカケて攻める。黒3ノビに白4のノゾキから白8と切る。この後、互いに目のない石を二つずつ抱えてのっぴきならない戦いになった。
 攻防は中央に拡大、さらに碁盤全体に及ぶ。100手を超えたところでお互いの持ち時間3時間をほぼ使い果たす難解な展開となった。
 終盤、戦いは左辺の黒に対する白の攻めに絞られ、取らなければ勝てない状況となったが、白の攻めが続かず、黒がしのいだ。両者力を出し切り、見どころの多い熱戦だった。(河北新報囲碁記者 田中章)

<工夫すべきだった/一力遼八段の話>
 最初は悪くないと思っていた。ただ(上辺で黒を切った時)切り方があまりよくなかったので、もう少し工夫すべきだった。中央の戦いでももう少しいい図があったかと思う。

<左上の戦い難しく/井山裕太王座の話>
 左上の戦いが難しかった。(右上の折衝で)実戦のようになっていけると思った。最近の中ではよく戦えた碁だったのでよかった。次に向けてしっかり準備したい。


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2018年11月20日火曜日


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