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<仙台・特区保育園>保護者から不安続々 市が懸念の声すくい取れていない状況浮き彫り

 仙台市が国家戦略特区を活用して整備した中山とびのこ保育園(青葉区)の不明朗会計やパワハラなどの問題で、河北新報社は20日までに、園が8日に開いた保護者説明会の音声データを入手した。説明会で園や園運営の社会福祉法人「中山福祉会」の現状について、保護者から不安や疑問の声が相次いだ。
 郡和子市長は20日の記者会見で「保護者から不安の声が上がっているとは聞いていない」と改めて強調したが、市が保護者らの声をすくい取れていない状況が浮き彫りになった形だ。
 説明会は約1時間半にわたって開かれ、保護者ら約30人が出席。音声データによると冒頭、園長の男性らが昨年4月の開園から1年となる3月末までに前園長を含む半数以上の職員が退職した経緯を説明した。
 その後の質疑応答で、保護者7人が質問。ある保護者は「『保護者から不安の声はない』と市長が言っているようだが、親たちは不安だらけだ。家庭の事情で保育園を替えられない。どうすればいいのか」とただした。
 法人の内部対立で2人の理事長が存在し、理事長の地位を巡る仮処分の審理が仙台地裁で続いている点について、顧問弁護士が「最終的な結論が出るには数年かかる」と説明すると、保護者の間から「えー」と驚きの声が広がった。
 保護者からは「現理事長側が裁判(仮処分)で負けたら、保育園はなくなってしまうのか」などの質問が出た。
 別の保護者は園の運営について「開園時からいる先生と、現園長と一緒に(4月に)来た先生の間で連携が取れていないのではないか」「今後も保育士や職員が辞めることはあるのか」と問い、不安定な職員態勢に懸念を示した。


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2018年11月21日水曜日


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