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樹齢400年超 奥州の「月山松」、名古屋城天守閣の梁に 住民伐採作業見守る「新天地でも愛されて」

伐採に先立ち、月山松におのを入れる河村市長
真っすぐ伸びた幹が高い評価を受けた月山松

 岩手県奥州市の月山(がっさん)神社近くで育った樹齢400年以上のアカマツ「月山松」が、名古屋城の天守閣復元に使われることになって20日、切り倒された。長年管理してきた地元住民たちは「新天地でも末永く愛されてほしい」と作業を見守った。
 伐採された月山松は高さ約30メートルで根元の直径は約0.9メートル。枝がなく真っすぐ伸びた幹は全国的にも珍しく、復元部材への採用が決まった。5層から成る天守閣で2層目の天井を支える長さ17メートルほどの梁(はり)に生まれ変わる。
 伐採には河村たかし名古屋市長も立ち会い「第二の人生を1000年は生きていただく。大事な所に使われるので(月山松も)喜んでくれていると思う」と感謝した。
 名古屋城の天守閣は第2次世界大戦の空襲で焼失。戦後、鉄筋コンクリートで復旧されたが老朽化したため、名古屋市が現存する資料を基に木材での再建を決めた。2022年12月の完成を予定している。
 月山松は月山神社の氏子らでつくる「月山松を守る会」が06年以降、松くい虫の被害を抑える薬剤を注入するなど管理してきた。
 守る会会長の大石喜清さん(79)は「これで強風にあおられたり、雷に打たれたりする心配がなくなった」と安堵(あんど)。「名古屋城を見に行く楽しみができた」と話した。
 切り倒した月山松は地元で乾燥させた後、トレーラーで名古屋市に運ばれる。


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2018年11月21日水曜日


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