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鵜鳥神楽、観光の柱に 岩手・普代重要無形民俗文化財で初の定期公演

縁起物の舞が披露された初の定期公演=普代村の国民宿舎くろさき荘

 岩手県普代村に伝わる国指定の重要無形民俗文化財「鵜鳥(うのとり)神楽」が、初めて定期公演の形で演じられた。普代ならではの滞在型観光を充実させようと村観光協会が企画した。これまで限られた場でしか見られなかっただけに反響は大きく、来年度は通年開催を目指す。
 鵜鳥神楽は山岳信仰の対象になっている卯子酉(うねとり)山の鵜鳥神社に伝わる。明治時代以前から山伏によって受け継がれてきた。
 全国的にも珍しい「回り神楽」で、毎年1〜3月の週末に久慈市までの北回りと釜石市までの南回りを隔年で巡行。三陸沿岸の各集落で豊漁や無病息災を祈願してきた。
 古くから地域に伝わる文化財を観光面に生かそうと今回、村観光協会が9〜11月に定期公演を主催した。本年度は国の補助金を受けて3回開催し、村内外の計150人が鑑賞した。
 最終日の18日は、村内の国民宿舎を会場に「恵比寿舞」「鞍馬(くらま)」など9演目が披露され、にぎやかなおはやしと躍動感のある舞に盛んな拍手が送られた。普代村の美容室経営熊谷利栄さん(83)は「なかなか見られないので最高に楽しい」と話した。
 普代商工会の金子昇会長は「初めてにしては上々の観客数だった」と手応えを口にする。村と連携し、来年度は通年型の定期公演を検討する。夜間に開催して滞在型観光の促進を図りたい考えだ。
 村総務課政策推進室の前川正樹主事は「これまで、いつ、どこで披露されるか分からないという声があった。鵜鳥神楽の定期公演を全国にアピールし、観光振興と伝統継承につなげたい」と期待を込める。


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2018年11月22日木曜日


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