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<福島・小野7人死亡火災>「助けて」一気に火柱 「仲良し家族」住民悲痛な表情で捜索見守る

火災現場を捜索する消防関係者ら=22日午前9時50分ごろ、福島県小野町飯豊

 福島県小野町飯豊で住宅が全焼し、焼け跡から22日、7人の遺体が見つかった火災。木造住宅は一気に燃えたとみられ、連絡が取れない無職塩田恒美さん(61)と母親(81)、長女(30)、3〜8歳の孫4人を知る近所の住民は悲痛な表情で捜索を見守った。
 「助けて、助けて。孫が燃えちゃう」。21日午後11時ごろ、塩田さんの妻(57)は隣家の男性(70)宅に助けを求めた。窓ガラスを破って外に出たため、両手からは血が流れていた。
 「パニック状態だった。外に出ると、火の回りが早く、あっという間に火柱が上がった」と男性。塩田さんは足が不自由で、妻が介護をしていたといい、「苦労があったろうが、仲のいい家族」と話した。
 長女の夫(33)は仕事で外出していた。塩田さんのいとこで、近所の女性は、駆け付けた長女の夫がぼうぜんと立ち尽くす姿を目にした。女性は「長女から夫に炎の中から『熱いよ』と電話があったのが最後と聞いた」と涙を浮かべた。
 孫4人はいずれも長女夫婦の子どもたち。小学3年の長男(8)が通う飯豊小の橋本幸夫校長は「優しく明るい子。人の面倒を見るのが好きで、きょうだいを助けていた」と語った。
 次男(6)、長女(4)、三男(3)は飯豊ひまわり保育園に通う。22日朝、孫を送りにきた女性(62)は「仲のいいきょうだい。いつも元気にあいさつをしてくれた。ショックだ」と沈痛な表情を見せた。
 三男のクラスを担当する臨時職員の女性(50)は「三男は照れ屋さんでやんちゃ。長女は塗り絵が好きで、次男はきょうだい思い。家族で出掛けた話をよくしてくれた」と話した。


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2018年11月22日木曜日


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