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<サン・ファン号>後継船、観光に期待 進水25周年記念シンポ

観光面でのサン・ファン号の役割について議論が交わされたシンポジウム

 慶長遣欧使節船の復元船「サン・ファン・バウティスタ号」の進水から25年を記念したシンポジウム「空と海とサン・ファン号」が22日、石巻市の石巻グランドホテルであり、石巻地域の観光振興に果たすサン・ファン号の役割を考えた。
 約150人が参加。「伊達の黒船と牡鹿・石巻の観光」をテーマにしたパネル討論では、石巻観光協会の後藤宗徳会長、石巻専修大の丸岡泰教授、海洋冒険家の今給黎(いまきいれ)教子さんがパネリストを務めた。
 後藤会長は「約400年前、命懸けで太平洋を渡った人々が石巻から出発したことを石巻を語る原点にしたい。陸からに加え、海からサン・ファン号を見せる方法もある」と提案した。
 丸岡教授は、船を生かした観光に取り組む米国ジェームズタウンで大航海時代の船が再現されている事例を紹介。老朽化のため解体されるサン・ファン号の後継船について「人が集まる仕掛けを大切にし、使い方を考えてから再現方法を考える方がいい」と指摘した。
 今給黎さんは東日本大震災後、東北の海に遊びに行くことを不謹慎と考える人がいることを挙げ、「東北の人がカヤックなどを使って海で遊べば、出掛けようという人がもっと出てくる」とアドバイスした。
 パネル討論に先立ち、今給黎さんが単独無寄港世界1周の経験を講演した。
 県慶長使節船ミュージアム、慶長遣欧使節船協会、河北新報社が主催した。


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2018年11月23日金曜日


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