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<モンテ>2018戦いの軌跡(上)守備ほころび勝ち逃す

J2山形−松本 今季は先発に定着し、プレーの安定感が増した栗山(3)=9月30日、天童市のNDソフトスタジアム

 サッカーJ2山形は今季、14勝14分14敗の勝ち点56、22チーム中12位でリーグ戦を終えた。前半戦は健闘しJ1参入プレーオフ(PO)圏内の6位に勝ち点2差の7位で折り返したが、後半戦は相次ぐ主力の負傷離脱や試合終了間際に失点を許すなどして失速。木山隆之監督の就任2年目は、昨季の11位を下回る結果に終わり、目標としていたJ1昇格はかなわなかった。
(山形総局・吉川ルノ)

<ダッシュに失敗>
 山形の失点は計51点で9番目に多く、得点の計49点を上回った。守備の出来不出来がチームの浮沈に大きく影響した。
 今季は開幕までに、ブラジル人選手3人を含む12選手が加入。GK、DFからボールを回して攻撃を組み立て、前線につなぐサッカーを目指した。だが、1節の水戸戦は守備が崩れて0−3で完敗。その後も守りが不安定で、5節まで1試合平均2.2点を失い、開幕ダッシュに失敗した。
 チームは理想のサッカーよりも守備の立て直しを優先。相手がボールを持つと素早く引き、DF3人に両ウイングを加えた5人が最終ラインをつくった上で、その前にMFら4人を並べ、前線からのプレスと併せた堅守速攻に軸足を移した。
 この戦術の変更が奏功。5月6日の13節から5季ぶりの4連勝を含む10戦負けなしを記録し、12節の19位から前半戦最後の21節には7位へと躍進した。

<栗山が頭角現す>
 この間、DFで頭角を現したのが栗山だ。昨季は出場10試合にとどまったが、今季は先発に定着。試合に出る中で、持ち前のヘディングの強さに加え、カバーやクリアの判断に磨きをかけ、好調を下支えした。
 ところが、後半戦に入ると同時に、経験豊富で守備を統率していた加賀が、けがで離脱。24節の新潟戦は、後半42分から2点を失い、逆転負けするなど、4月以来3カ月ぶりの連敗を喫し、再びつまずいた。
 特に勝負どころで失点する悪癖は、攻守の要となる本田が「PO圏が見えている時に勝ち切れない試合が多かった」と振り返るように、最後まで重くのし掛かった。33節甲府戦と、続く讃岐戦は試合終盤の失点で引き分け。当時、上位陣が勝ちあぐねていただけに、手痛いブレーキになった。
 ルーキーながら34試合に先発したDFの熊本は「前半戦の良かったときは最後の最後まで全員で守備ができていた。勝てない時期は相手への寄せに甘さがあった」と悔やむ。
 試合終盤の守備に必要だったのは、士気と結束力を高めるリーダーシップと、練習で追い込むことで培われる心身の強さ。今やJ2の半分以上をJ1経験チームが占める。しのぎを削る昇格レースを制するには、そういった要素が足りなかった。


2018年11月23日金曜日


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